「木の命を汲む人~木組・分解してみました~」
古来より、木は日本の文化遺産として深く根付いてきました。人々は日々の生活の中で、木を巧みに使い、その美しさと機能性を融合させた木組みの技術を磨き上げてきました。日用品から神社仏閣、宮殿といった壮大な建築物に至るまで、実用性だけでなく、美しさと精密さを追求した木組みは、世界に誇る高い水準へと昇華しました。複雑でありながらも堅牢なフォルムを生み出す木組みの技術は、建築、工芸、家具、家庭用品など、あらゆる生活用品に応用されてきました。
建築の木組は「継手仕口」という言葉で呼ばれますが、たんに木と木をつなぎ合わせることが目的ではなく、強度・耐久性・施工性・意匠性を考慮した要の技術と考えられています。そして、それらをどのように組み合わせて使うのか、それぞれの時代の求めに応じて発展してきました。それは建築ばかりでなく、小さく繊細な指物や組子細工などの建具、世界でも珍しい土木構造物として橋梁を造るなどさまざまな形で現在に伝わっています。
先の展覧会「木の命を汲む人~棟梁の技と心~」では、日本の大工が木と向き合い、その命を永らえるために培ってきた技と心を紹介しました。第2幕となる「木組・分解してみました」展では、その営みを支えてきた具体的な技術としての「木組」に目を向け、構造をひとつひとつ解きほぐしながら、その奥にある知恵をたどっていきます。一本の木は、森の時間を生き、人の手に委ねられ、かたちを得ます。木組とは、木と木を組みながら、自然の力と人の手、そして積み重ねられてきた時間を静かにつなぐ技なのかもしれません。本展を通して、日本人が木を大切にしてきた心に、もう一歩、そっと近づいてみてください。
木組って何だ?
木の性質を利用して「木と木を」隙間なく「組み合わせる」ことで、木材は最も力強くかつ美しく表現することができます。接着したり、金物で接合するのではない木組の技を、見るだけではなく、まずはハンズオンで実際に組んで体感してください。
隠れている部分を
大公開!
木組はバラバラにすることで、はじめてそこに込められた意図や高度な技術が見えてきます。そこで、普段見ることのできない木組の中身、<組んでいる部分>を思いきって分解しちゃいました。建物だけでなく、工芸品や家具等の木組も、それぞれ違ってみんなスゴイんです!
世界最高水準の
技をご覧あれ!
大量生産のものづくりではなく、手仕事ならではの複雑な造形が生み出す造形。世界に誇る日本の木組、そしてその技術を使いこなす日本有数の職人の方々に、本展のために作っていただいた数々の作品をその目でお確かめください。
さあ、KIGUMIの世界へようこそ!