JHSPによる文章

精巧な職人技

2025年11月から始まった企画展シリーズは、日本の大工職人の卓越した技に焦点を当てた多彩な内容を展開するこの第二部をもって、2026年に終わりを迎えます。

第一部では、職人と木材や森林との関わり、寺院や茶室の建築に求められるさまざまな専門技術や多種多様な大工道具、さらに香りや質感の異なるさまざまな木材を紹介しました。

今回の企画展では、木材同士を組み合わせる「木組み」に焦点を当てています。目的や用途に応じた多様な接合技術をご覧いただけるとともに、木組みが長年にわたり磨き上げられてきたという重要な点、またそれが大工職人の匠の技とひたむきな努力の積み重ねによるものだということを知っていただけます。

地上階の最大の見どころが茶室「蓑庵(さあん)」だとしたら、ここでは「錦帯橋」が主役です。中間に柱を使わなくても36メートルの橋梁を支えることができる強固なアーチ構造物で、複雑かつ卓越した大工職人の匠の技の結晶です。

継ぎ目がぴったり組み合う精度の高さが、木材同士に荷重を生じさせ、強度と耐久性を生み出します。

機能性と見た目の美しさはどちらも同じく重要であり、継ぎ目がほとんど見えません。本展ではそれを見るだけでなく、その精巧な仕組みを体感することが可能です

ジャパン・ハウス サンパウロの二つの階で数ヵ月にわたって開催されている企画展は、人々を魅了する大工の世界を深く知る機会です。

来る日も来る日も研鑽に余念がなく、手仕事に敬意を払い、その知識を伝承し続ける。こういったことが、木工技術で日本が模範とされているということへの理解を深める要となります。

 

ナターシャ・バルザギ・ジーネン

ジャパン・ハウス サンパウロ企画局長