指物

指物

指物とは、板や棒状に整えた木材を組み合わせて、箪笥、文机、棚、箱、建具などの木工品をつくる技法、あるいはその技法でつくられた物の総称です。指物師は組み合わせる一方の部材に突起の「ホゾ」を、もう一方の部材に「ホゾ穴」を作り、差し込んで接合し、複雑な形を生み出します。指物では材と材を合わせる仕組みを「接手」といい、板材と板材、角材と角材、板材と角材を目的に合わせてさまざまな仕口を用いています。
 

梻嵌装長方箱

厳選した5種類の木材を指物技法で組み合わせ、木それぞれの持ち味を生かしてつくり上げた作品です。蓋を開けると二段重ねの箱が入っています。黒い蓋は梻たも材の美しい杢目を引き立たせるために、拭漆に黒漆を使い、黒さの中に梻たも本来の白さを浮かび上がらせました。
 

指物の仕口見本

蓋や中箱の四隅には「留め形隠し蟻形接ぎ」、蓋の天板と側板の接合には「包み小穴」、中箱の側板上部は「本核矧ぎ」、そして台輪は「留め形隠し三枚接ぎ」で組んでいます。緻密な加工を施していますが、外からは全くわかりません。